お世話になっている音響関係のプロから破格値で譲っていただいたのだ。
ピアノは10年ほど前のモデルで、それほどくたびれ感のないグッドコンディションなやつ。一方、アンプは30年以上も昔の国産キーボードアンプで、80年代の匂いぷんぷんなシロモノ。たしか自分が学生時代に発売された機種で、現在も海外のネットオークション等では「vintage amp.」として流通している古くさいアンプだ。
KORG SP-100 |
ROLAND CUBE-60 |
ところがこの古臭いアンプ、なかなかフトコロの深い響きがあって、やわらかな良い音がするので驚いた。今まで借り物で使用していた新しめの米国製キーボードアンプも、音の輪郭が明確でクリアな良い音がするのだけど、ちょっとトゲトゲした音質。それに較べてこのロートル・アンプは良い具合に角の取れた温かい音がする。
管楽器や弦楽器なら、製造された年代の材料や状態によって音が違うことはよく理解できるが、電気モノは新しいに越したコトはない、と、何となく思っていた。しかし、やはり電気モノでも「古いヤツはダメ」とは決めつけられないことを実感した次第。
とは言ってもat!の場合、備え付けのピアノがある現場でのライブが多いので、このピアノたちが登場する機会は少ないけれど、ライブで見かけたらいつもよりちょっとだけ注意して耳を傾けてみてください。(知)