2013/05/17

オーロラさんに愛を込めて


昨晩は銀座ART FOR THOUGHTにて「オーロラウィーク ~オーロラと音楽に包まれて~ 第三夜」"オーロラの映像とライブのコラボレーション!というイベントで、演奏してきました。

オーロラ博士の片岡龍峰先生http://ryuhokataoka.webnode.jp/撮影のオーロラ映像に音楽を合わせてみたらどのようなことが起きるのだろう、、という実験的イベントです。

第一夜(キックオフ)、二夜はギターデュオの梅村仁さん、内田充さん、ボーカルのFUZUKIさんの梅村ユニット。第四夜はソプラノ歌手の岩崎園子さんとDJの谷崎テトラさん。
その真ん中の第三夜が、at!だったわけです。

最初、このイベント計画の段階でART FOR THOUGHTのけいこさんからat!の私たちにぴったりのイベントなので参加してほしいとお声掛けいただいたときは、オーロラとat!・・・とても魅力的なコラボレーションだけど、果たしてお役にたてるのだろうかと心配でした。
けれども、第一夜、イベントキックオフの梅村ユニットを拝見し、あぁ、それぞれのユニットが気負わず思うままにやってみるのが面白い反応を生むことなんだなあとホッとして、昨晩を迎えました。

珍しく止みそうにない雨の中、次から次にたくさんの人たちがいらしてくださって、たちまち会場は満席となっていきました。

片岡先生の学者さんの視点からのオーロラのお話で幕を開け、いよいよライブが始まりました。
事前打ち合わせは本番前のリハでほんの少し、この曲はこのような雰囲気で・・というのを先生と軽くお話しさせていただいただけでしたが、ある一瞬の出来事で、この先生ならきっと大丈夫と感じたのです。

私たちが到着したときに先に着いていた先生が、乗ってきたJeepに目をキラキラさせて反応され、おもむろに「うわーっ、すごいなあー、写真撮ってもいいですか?!」「あ、乗ってきたat!さんも一緒に写したい!!」と撮影が始まり、その顔を見、お話を始めたら、まさしく少年が気づいたら大人になっていて、気づいたら学者さんになっていた・・・そんな風に感じたのでした。
片岡先生には、なんの衒いもなく自然で、かっこつけるとか取り繕うとかそんなこともなく、そこがat!の私たちにはピンと共鳴できるものだったのです。
そんなわけで、この先生なら、言葉なんてなくても音を聴いてもらえれば、この曲にはこんなオーロラ映像が面白いよねっていうのを瞬時に判断してもらえるような予感がありました。
するとその予感は見事に的中。
デュオのat!&オーロラさんで見事なトリオになったのでした。


また、オーロラさんのおかげでこのようなこともありました。
ピアノを弾きながら、天井に映し出されるオーロラをずっと見ていたら、アドリブの部分はいつもどこかで悩むような、指は動くけど心は詰まっているような、そんな気持ちが抜けなかったのですが、昨晩は全くそれがありませんでした。
ただ、オーロラに導かれてアドリブを演奏していたように思います。

暗闇だったせいか、楽譜もあまり見えなかったので、saxの音がいつも以上によく聴こえ(ともみさんの演奏もすごくよかったです)、オーロラだけを見つめ、、。
そんな風にしていたら、ある曲で奇跡が起こりました。
片岡先生も驚いて、もう二度とこんなことはないと思うとおっしゃっていましたが、映像と音楽が恐ろしいほど見事に合ったのです。
終わるとお客さんから驚くほど大きな拍手と笑顔をいただき、もうそのときは本当に涙が出そうでした。(書いている今も目頭が熱くなっています)

・・と今日は、こんな興奮ブログを書いていますが、しみじみ、at!をやっていてよかった。。と感じたイベントでした。

楽器の演奏は、とにかく力が抜けていないといい音を紡ぎだせません。でも、いい緊張感もなければダメだと思います。
そういった意味で、オーロラのおかげで完全な脱力&気持ちいい緊張感をいただけたのだなあと思います。
オーロラさん、ほんとうにありがとうございました♪(acco)